インプラント学会に参加しました

インプラント学会に参加しましたイラスト

Holas Amigos!!
こんにちは。北上しらゆりデンタルクリニック院長の境です。

先日、京都で開催された日本口腔インプラント学会に参加してきました!
私は専門医取得を目指しており、2021 年から毎年欠かさず参加しています。今回は特に「即時
荷重」と「インプラント周囲炎」について多くを学ぶ機会となりました。

即時荷重とは?

「即時荷重」とは、歯を抜いたその日にインプラントを埋入し、さらに仮歯まで装着する方法
のことです。
従来はインプラントを埋入してから数か月待って仮歯、そこから更に数ヶ月後に最終的な歯を
入れることが一般的でした。即時荷重が可能になれば治療期間の短縮や見た目の改善といった
メリットがあります。

ただし、誰にでも行える方法ではなく、骨の状態や噛み合わせなど厳密な条件を満たした場合
に限られるという点が強調されていました。

インプラント周囲炎とメンテナンス

もう一つ大きなテーマはインプラント周囲炎です。
インプラントの周囲に炎症が起き、骨が失われていく病気ですが、実は明確に確立された治療
法はまだありません。

現状としては、

・ 骨を再生させる方法を試みる
・ インプラントの表面をツルツルに処理して炎症を抑える
・ 炎症部分を徹底的に清掃して経過観察する

など、いくつかのアプローチが報告されています。
ただし、すべての方法が安定して成功しているわけではなく、症例ごとに判断していく必要が
あります。

学会では「骨が 5mm 以上残っていれば保存可能、5mm 以下では撤去を検討する」という基準
が示されましたが、その先の治療法についてはまだ研究途上というのが現状です。

メンテナンスの大切さ

こうした背景から、改めて感じるのはメンテナンスの重要性です。
インプラントを長く快適に使っていただくためには、定期的なチェックとクリーニングが欠か
せません。

骨が大きく失われてからでは治療の選択肢が限られてしまうため、「問題が起こる前に予防す
る」ことが最も大切です。

まとめ

今回の学会参加を通じて、

・ 即時荷重という新しい治療法の可能性
・ インプラント周囲炎の最新知見と課題

を学ぶことができました。

当院では、こうした最新の知識を日々の診療に取り入れながら、患者さん一人ひとりに合った
治療とメンテナンスを心がけています。
インプラント治療について不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。