メンテナンスの効果

メンテナンスに通っている人・いない人の残存歯

上のグラフはメンテナンスに定期的に通っていた人とメンテナンスに通わず痛い時だけ通院していた人の現存歯数を比較するグラフです。メンテナンスをしていた人は80歳で平均26本の自分の歯があるのに対し、メンテナンスに通わなかった人は自分の歯はほとんど残りません。

POINT

定期的にメンテナンスに通っていると、80歳で20本以上歯が残る確率が高くなります。

メンテナンスのメリット

各国の定期的に歯科検診クリーニングを受けている人の割合

海外の状況はどうでしょう。
スウェーデン、アメリカと比較すると、日本はメンテナンスに通う人が明らかに少ないことがわかります。
日本の定期検診受診率は約16%。
日本では歯医者は「痛くなったら行くところ」という意識があり、歯が悪くなってから治療するため、年々歯を失うリスクを高めてしまいます。

各国の80歳の残存歯数

日本のような皆保険制度のある国と、一度病気にかかると金額負担が大きい国を単純に比較はできませんが、いずれにしてもメンテナンスに対する意識と行動の差が現存歯数の違いに現れています。

POINT

メンテナンスが当たり前になっている国では、80歳での残存歯数が高くなります。

メンテナンスの間隔と費用

通院間隔

お口のメンテナンスは3ヶ月に1度程度です。ただし、お口の状態によっては半年ごと、あるいは1週間に1度の場合もあります。
健康な人ほど間隔が長く悪くなる可能性が高い人は間隔が短くなります。ですから歯科治療をした直後は頻繁にメンテナンスが必要で、お口が健康になってきたら徐々にメンテナンスの間隔は長くなっていきます。

費用

予防には保険が効かないため、保とんどの場合、保険外治療(自費治療)になります。
1回、美容院で髪を切ると5,000円ほどかかりますが、それと同じくらいの費用で歯の健康が保てれば、メンテナンスはとても費用対効果が高いといえます。
また、歯の数は体の健康にも影響することがわかってきました。右のグラフを見ると、自分の歯が多い人ほどかかる医療費が少ないことがわかります。

現存歯数と医科医療費の関係

(40歳以上、約19,000人対象)

お財布にも優しいメンテナンス

POINT

メンテナンスをしっかり行って、予防に努める方が、経済的にも健康にもメリットが大きいと言えます。