Hola !!
今回もデンタルブログを書いていこうと思います。
本日のテーマは
「抜歯」
です。
抜歯した後の処置に関しては過去にふれましたが、
抜歯自体にふれていなかったので
今回解説させていただこうと思っています。
今回見ていただくと
- 抜歯とは
- 抜歯の原因
- 抜歯の方法
- 抜歯前・後に気を付けること
- 抜歯したことによる偶発症
についてわかるようになっています。
ぜひご覧になってください。
では、まいりましょう。
目次
抜歯とは?
抜歯とは、その字の通り、「歯を抜くこと」です。
よく、患者さんからかぶせものをとっていると、
「歯を抜いたんですか?」
と質問されますが、歯根といわれる骨に埋まっている部分もなくなることを「抜歯」といいます。
抜歯の原因
原因はいろいろあります。
1.歯科的治療により保存が不可能な歯
- 修復不可能な残根歯
- 歯周病や根尖病巣を有する歯で保存できない歯
- 顎炎の原因歯で再燃する恐れのある歯
- 外傷による破折歯
2.歯自体に異常はないが、その存在で種々の障害をきたす歯
- 骨折線上で治療を妨げる歯
- 周囲組織や健全歯を障害する埋伏歯
- 矯正治療のために抜歯を必要とする歯
- 悪性腫瘍を刺激する歯、予定放射線照射野の歯
- 晩期残存のため高速永久歯の萌出障害となる乳歯、哺乳障害となる先天歯
難しい言葉が並んでいますが、
- 残すのが難しい歯
- 邪魔な歯
は抜いていいですよ、とのことです。
抜歯してはいけない人
基本的に抜歯の絶対禁忌(絶対ダメ)と呼ばれるものはありません。
が、
相対禁忌(全身状態がひどいときはダメ)というものはあります。
【全身的禁忌】
- 心・血管系疾患
高血圧、低血圧、虚血性心疾患、心不全、不整脈、心臓弁膜症、先天性心疾患 - 脳血管系疾患
脳梗塞、脳出血 - 内分泌系疾患
副腎皮質機能低下症・亢進症、甲状腺機能低下症・亢進症 - 代謝性疾患
糖尿病、骨粗鬆症 - 神経性疾患
パーキンソン病、てんかん、認知症 - 呼吸器系疾患
気管支喘息、慢性閉鎖性肺疾患 - 消化器系疾患
消化性潰瘍、肝炎、肝硬変 - 腎・泌尿器系疾患
透析、慢性腎不全、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎 - 血液疾患
血小板減少性紫斑病、白血病 - 膠原病・自己免疫疾患
慢性関節リウマチ、ベーチェット病、SLEなど - ステロイド・免疫抑制剤・抗凝固薬・ビスフォスフォネート製剤
- 妊娠中
たくさんあります(笑)
該当する場合は歯医者さんに必ず伝えてください。
担当のお医者さんと連携したうえで抜いていくことになると思います。
また、全身状態だけでなく、その時の状態によっても抜けないことがあります。
【局所的禁忌】
- 急性期の化膿性炎症の原因歯
- 悪性腫瘍内に植立する歯
- 強い放射線照射野に含まれる歯
- 顎骨中心性血管腫内の歯
これに該当しているときは、抜けないです。
皆さんに関係あるのは1番ですかね。
これよく勘違いされるんですが、
痛いときは、歯を抜いてはいけないんです。
なので、痛みを収めてから歯を抜くことになります。
抜歯の方法
それでは、方法を話していきましょう。
- 麻酔をかけます
- 鉗子もしくは、挺子を使用して歯を抜きます
- 膿を持っている場合は掻き出していきます
- 止血剤を使用して、場合によっては縫合します
- ガーゼを噛んでもらい圧迫止血をします
以上です。
鉗子はこちら。
基本的には左右に揺らしながら抜いていく。
挺子はこちら。
歯と骨の隙間に差し込み、回転運動・楔作用・梃子作用を利用しながら抜いていきます。
意外かもしれませんが、鉗子で抜いたほうがダメージは少ないことが多いです。
後、ガーゼは止血のために咬んでもらっているのでしっかり噛んでください。
抜歯前・後に気をつけること
抜歯前に気を付けること
全身状態に異常はないか
もちろん風邪をひいていたり、体が悪い状態で抜くことはできません。
抜く歯に炎症がないか
前述しましたが、歯に炎症がある状態では歯は抜けません。
本当に歯を抜くことに納得いっているか
これも重要です。
理由はあれど、しっかり納得しているか
しっかり確認しましょう!!
抜歯後に気を付けること
抜歯後10~20分ほどガーゼを噛んで圧迫止血をします
しっかり噛んで血を止めましょう。
溜まった血は飲み込んで大丈夫です。
血が止まったらガーゼを捨てましょう。
当日から翌日までは血がにじむような感じがありますが気にしない。
麻酔が2~3時間効いているので食事に気をつけましょう
食事をしてもいいんですが、感覚がないので、
熱い・冷たいがわからなかったり唇をかんでしまったり
けがをしてしまうことがあるので気をつけましょう。
抜歯当日は、血行がよくなる行動を控えましょう
- 長風呂
- 運動
- 飲酒 など
血行がよくなると血餅と呼ばれるかさぶたのようなものが剥がれてしまいまた出血してしまいます。
治りも悪くなりますので気をつけつけてください。
出されたお薬は指示通り飲みましょう
抗生剤を飲まなかったり、痛み止めを飲み過ぎたりしないように
飲んでいるお薬があれば歯医者さんに伝えてください。
消毒や、糸取りはしっかり来ましょう
異常がある場合に対処することができます。
抜歯時の偶発症
抜歯は外科手術です。
いろいろなリスクがあるのでしっかり把握しましょう。
【全身的偶発症】
- 局所麻酔中毒
- アナフィラキシーショック
- 神経原ショック
【局所的偶発症】
- ドライソケット
- 異常出血
- 顎骨の損傷
- 神経損傷
- 組織隙・上顎洞への歯根埋入
- 上顎洞穿孔
- 気腫
- 誤抜歯
- 口腔軟組織損傷
羅列しましたが、ここに関して詳しくはまたの機会にブログを書きます。
お楽しみに!
では、今回はここまでにします。
もっと詳しく知りたい!
と思ってもらったときにはDMください!!
では、また
Chao!!
【歯医者革命】では、
質問をどしどし募集
しております。
この治療はどんな治療だったり、
こういうときはどうしたらいいのだったり
歯医者さんにおける疑問点を教えてください!!
質問項目の多かったものをブログにて回答していければと思っています!
ぜひ、あなたの歯の人生に役立ててみてください!